胆嚢がん 治療
胆嚢は、肝臓と十二指腸の間にあり、胆汁をためておく袋状の臓器です。
食物の消化時に、胆汁が十二指腸に流れ、消化の作業を担います。
この胆嚢が、悪性腫瘍におかされる病気が胆嚢がんで、高齢者に多い病気です。
早期に発見される症例は少なく、治療もなかなか有効な手段に乏しいという現状です。
胆嚢がんの治療を行うのには、基本は手術で胆嚢を摘出することとなります。
ほとんどの場合摘出手術で治りますが、がん細胞が粘膜内にとどまらず深くまで達している場合や、がんの
広がり方によっては、肝臓までの部分切除もしなければなりません。
しかし、手術が不可能なW期まで進行した胆嚢がんでは、全身の状態を考慮しながら、内服薬・点滴・
動脈留置チューブ内投与などで抗癌剤を投与する化学療法を行います。
また症状を緩和する対症療法としての治療で、黄疸軽減のため、胆嚢や胆管に管を入れて胆汁を体外に出す
施術・ドレナージを行うこともあります。
他の重篤な疾患がある場合や、全身の状態がよくない場合など、化学療法にも耐えられない状態においては、
薬剤による疼痛コントロールなどで、症状緩和のための対症療法を重視します。
また手術療法については、癌細胞を残さず切除することが可能な場合に行います。
肝転移や腹膜転移がある症例では、切除手術による効果が低いため、手術の対象としません。
2008年現在、進行胆嚢がんに対する手術術式は統一されず、議論が続いています。
胆嚢がん 症状
胆嚢・たんのうとは、右上腹部、肝臓と十二指腸の間・胆管の途中に位置する袋のような臓器です。
肝臓から分泌された胆汁という液体を胆嚢にため、食事のあと胆嚢が縮むと胆汁が十二指腸に
移動して行き、消化を助ける働きをします。
胆嚢と胆嚢管で発生する悪性腫瘍が、胆嚢がんです。女性の患者が多く、60代の高齢者に多い病気です。
初期の胆嚢がんには自覚症状がなく、早期発見が困難と言われます。
病気が進行して来ても「胆嚢がん特有の症状」というものがありません。ですが、胆嚢の他の病気
胆嚢炎や胆石発作と似た症状があります。
■右上腹部の腹痛。胆石も発症していれば、右の背中にも痛みが広がっていきます。
■皮膚や白目が黄色くなる黄疸。尿の色も濃くなり茶色になります。
強い黄疸になると、便が灰色や白っぽくなることもあります。
がんが進み、胆汁の通路がふさがれてしまうため、黄疸が現れてきます。
■皮膚がかゆくなることがあります。
■腫瘤…しこりが、右の肋骨の下にできることがあります。
※ほか、発熱・食欲不振・体重減少など、他の病気でも起こる症状が現れます。
がん自体からの特別な症状は現れず、これらの症状が見られるため、がんとは気付かれにくいのです。
しかし、胆嚢がんが進行して来るに連れ、上で挙げた症状が、より重くなっていきます。
区別ができるような特別な症状のない胆嚢がんは、胆石症など別の病気をキッカケに、偶然にみつかることが多いのです。